映画学叢書
映画のなかの社会/社会のなかの映画

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  • サイズ A5判/ページ数 318,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623061785
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C3374

内容説明

映画がたえず映し出してきた「社会」は、どのように映画に関わろうとするのか。映画が向けた「社会」への深いまなざしと、映画が受けた「社会」からの力。「社会」と映画のあいだに横たわる歴史的関係を問う。

目次

第1章 『愚者ありき』のトランスアトランティック「ヴァンプ」―アメリカ映画史初期から古典期への過渡期における性の地政学
第2章 恨みは長し60年―昭和初年の幕末映画をめぐるメロドラマ的想像力
第3章 ポール・ストランドの写真と映画―抽象化とリアリズムをめぐって
第4章 越境へのオープン・ドア―文化貿易の視点から見たアメリカ初期検閲制度
第5章 1950年代のアメリカ中産階級にとっての食肉―スウィフト社製産業映画『カーヴィング・マジック』を読み解く
第6章 「無垢な」観客と「洗練された」観客―初期映倫時代1949‐56年における隠喩的描写法
第7章 アラン・レネを見るゴダール―『ヒロシマ、モナムール』から『映画史』へ
第8章 オリバー・ストーンの『ニクソン』におけるニクソン表象―アメリカ社会の共同幻想とメランコリーの政治学
第9章 アメリカ映画における社会変動とスタイル変容―『素晴らしき哉、人生!』から『クラッシュ』へ
第10章 記憶のなかの国―再統一後のドイツ映画が描く東ドイツ

著者等紹介

杉野健太郎[スギノケンタロウ]
1961年岐阜県生まれ。上智大学文学部哲学科および英文学科卒業、上智大学大学院修了(英米文学専攻)。広島大学総合科学部助教授、ウィスコンシン大学マディソン校英文学科客員研究員などを歴任。現在、信州大学人文学部教授。アメリカ文学・文化、映画学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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2
この中の岡田尚文「1950年代のアメリカ中産階級にとっての食肉」という論考が従来の映画研究では扱わないような切り口で面白い。食肉産業が映画を通して上流階級の物であった食肉を中流階級にも流通させようとした戦略が垣間見れる。2014/07/06

1998

0
1,2 そのうち他も読む2021/03/12

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