内容説明
民謡は、土地に結びつくと同時に、歴史的・政治的・文学的・経済的・音楽的・テクノロジー的なつながりを世界規模で持ってもいる。本書はこうしたつながりを明らかにするために、世界各地の民謡やその採集と流通、そして言説・価値・応用における歴史の類似と相違を比較していく。
目次
うたに脈あり―民謡の通文化的研究に向けて
第1部 民謡を考える―概念の形成史(黎明期の民謡収集・研究とヘルダーの「民」の概念;インドにおける「フォーク」概念の変遷と特徴 ほか)
第2部 民謡を伝える―メディアの役割(ホールでうたう―大正期における演唱空間の拡大と民謡の位置;沖縄音楽レコードにおける“媒介者”の機能―一九三〇年代・日本コロムビア制作のSP盤を対象として ほか)
第3部 民謡をつくる―創作と編曲(一九世紀ブダペストの「民謡」;バルトーク『子供のために』をめぐって ほか)
著者等紹介
細川周平[ホソカワシュウヘイ]
1955年生まれ。1990年東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は日本近代音楽史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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