内容説明
各地の寺社縁起や地誌、歴史書などに残る私年号については従来から研究者が関心を示してきたが、古田武彦により、これらは七世紀末まで存在していた九州王朝(倭国)が使用していた「九州年号」であるとの見解が示されている。はたして、九州年号、そして九州王朝は存在したのか。本書では、九州年号に関する様々な史料や学説を整理し、最新の研究成果を分かりやすく詳解することにより、新たな古代史像を提示する。
目次
序 九州年号論―日本書紀批判
第1部 金石文・木簡に残る九州年号
第2部 九州年号から見た日本書紀
第3部 九州年号による九州王朝研究
第4部 後世に遺された九州年号史料
第5部 九州年号研究史
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