内容説明
民主党政権下で初めて行われた2010年7月の参院選は、いかなる選挙だったのか。鳩山政権が基地問題や政治資金問題で迷走を続ける中で、民主党がいだいた展望はどのように挫折し、また自民党などの野党はいかにして巻き返そうとしたのか。政権交代の意味、参議院の存在理由をも問いかけた参院選について、本書では全国各地の特徴的選挙区を調査することで、その実態を明らかにする。
目次
「政権交代」選挙から「衆参ねじれ」選挙へ
第1部 組織の変容(新党の挑戦―東京都選挙区、静岡県選挙区;政権交代と選挙過程における政党地方組織―香川県選挙区;政党のリクルートメント機能不全―北海道選挙区;江田ブランドと溶解した自民党組織―岡山県選挙区)
第2部 地盤の変容(二つの終焉―熊本県選挙区;二人区は「攻め」の選挙区か、「守り」の選挙区か―福岡県選挙区;系列再編の視点から見る政権交代―宮城県選挙区;全国唯一の民主党候補空白選挙区―沖縄県選挙区)
著者等紹介
白鳥浩[シラトリヒロシ]
1968年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。現在、法政大学大学院政策科学研究所所長。日本地方政治学会理事長。法政大学大学院政策科学研究科教授。元静岡大学人文学部助教授。博士(政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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