内容説明
国内外の研究歴40余年の編著者が描き出す「日本社会の地域的多様性」。新進気鋭の社会言語学者があぶり出す「方言主流社会」と「地域医療の崩壊」。地域医療に一生をささげた産婦人科医が語る「地縁家族のきずな」。これらのエキスパートが、日本復興の鍵となる「地縁と地域力」を提唱。安否ネットワークの強化や、遠野モデル、多摩市、アメリカの成功事例などを紹介しつつ、地域の文化・社会的特質を活かした「きずな創造」を熱く語る。
目次
地縁と地域力―地域のきずな創造へ向けて
第1部 世帯構造にみる日本の地域的多様性(日本の多様な地域社会;山形県と鹿児島県にみる世帯構造と地縁;離婚率にみる地縁と地域力)
第2部 地域医療の実態(津軽弁と地域医療崩壊;地域医療と地縁家族―ある産婦人科医の歩んだ道)
第3部 日米にみられる地域の取り組みの違い(日本の少子高齢社会と地域の取り組み;米国のプライマリーケアと地域の取り組み)
著者等紹介
熊谷文枝[クマガイフミエ]
1976年アメリカ・ニューハンプシャー大学大学院社会学部博士課程卒業(Ph.D.社会学博士)。現在、杏林大学客員教授
八木橋宏勇[ヤギハシヒロトシ]
2008年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、杏林大学外国語学部講師
石黒妙子[イシグロタエコ]
1969年群馬大学医学部卒業。産婦人科医師。2009年1月17日歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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