子どもの心的世界のゆらぎと発達―表象発達をめぐる不思議

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623060962
  • NDC分類 376.11
  • Cコード C3011

内容説明

現実世界と想像世界の間でゆれる子どもの心。長年にわたり、そんな子どもの姿に魅了され追いかけ続けてきた筆者たちによる、謎としての子ども研究。

目次

“有能な乳児”という神話―「小さなおとな」発見型研究から「謎としての子ども」研究へ
第1部 表象の立ち上がる頃(ゆれ動く2歳児の心―自分なりの思いが宿る頃;2歳児から見えている世界―遊びの様子を手掛かりにして)
第2部 自立しつつゆらぐ表象(幼児期の表象世界の多様性;映像やメディア理解をめぐるゆれと発達;魔術と現実を行き来する心;ファンタジーと現実に生きる子どもたち)
子どもの「不思議」から見た「発達の謎」

著者等紹介

木下孝司[キノシタタカシ]
1961年生まれ。現在、神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授

加用文男[カヨウフミオ]
1951年生まれ。現在、京都教育大学教育学部教授

加藤義信[カトウヨシノブ]
1947年生まれ。現在、愛知県立大学教育福祉学部教授

瀬野由衣[セノユイ]
1981年生まれ。現在、愛知県立大学教育福祉学部講師

木村美奈子[キムラミナコ]
1964年生まれ。現在、名古屋芸術大学デザイン学部講師

塚越奈美[ツカコシナミ]
1978年生まれ。現在、山梨大学教育人間科学部講師

富田昌平[トミタショウヘイ]
1974年生まれ。現在、中国学園大学子ども学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

29
著者たちの子どもを見る優しい眼差しが伝わってくる発達心理学の専門書。ワロンの理論を著者たちは意識して述べられています。子どもは小さな大人ではないのだという視点の重要性。子どもの発達に見合った表象現象を捉えることの重要性。しかし、発達は第一段階から第二段階となり、続いて第三段階になるという図式に違和感を抱きつつ、ゆらぎながら発達する子どもたちをリアルに捉えることが大切なんだと思いました。保育の商品化はこうした子どもたちのダイナミックなおもしろい発達を無視するものなのだと思います。勉強になりました。2016/11/13

ハット

0
光泥だんごで有名な加用先生の著作をもとめて読んだ本。3、4、5歳児って、人間らしさと動物的本能とが入り混じった宝物のような年代なのだということが分かった。様々な経験を経て、表象の世界が広がっていく。2013/10/06

akagiteaching

0
長めの序章が秀逸。「定説」的な解釈に対して、事実に基づきながら、でも、読ませる文章で反論していく。その象徴が「もしもピアジェが・・・」という仮定。一本とられました。あと、「すごい」論文と「おもしろい」論文は違うよね、という指摘も、なるほど、と感心することしきり。2013/05/08

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