社会的経済が拓く未来―危機の時代に「包摂する社会」を求めて

社会的経済が拓く未来―危機の時代に「包摂する社会」を求めて

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  • サイズ A5判/ページ数 257p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623060757
  • NDC分類 335.6
  • Cコード C3033

内容説明

生活が保障され、参加の機会が確保された社会をどのように展望することができるか。社会的経済の意義と可能性を探る。

目次

危機の時代と社会的経済
第1部 社会的経済の意義―戦略・質・量(社会的経済の戦略的意義―EUと日本の2000年代経済社会ガバナンスを対比して;社会的質と社会的経済の接合点;日本の社会的経済の統計的把握に向けて)
第2部 日本の協同組合と協同労働(日本の生活協同組合―現代的な社会的経済の担い手としての模索;日本の農業協同組合(JA)―社会的経済の担い手としての模索と課題
社会的経済における「協同労働」の展開と課題)
第3部 労働への包摂と公共サービス(障害者を労働へと包摂するとは―労働統合型社会的企業の包摂アプローチの多元性に注目して;イギリスの公共サービス改革と社会的企業)

著者等紹介

大沢真理[オオサワマリ]
1953年群馬県生まれ。1981年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学社会科学研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

33
2011年初版。新自由主義的な構造改革のもとで福祉国家が危うくなっており、そうしたなかで非営利の生協や農協などの社会的責任を果たす社会的企業の可能性について論じられています。その背景には労働市場から排除される人々に今一度労働とは何かを問いかけ、社会的に包摂していく可能性を考えたものだと思いました。生活と参加が保障される社会の実現は待ったなしです。非営利企業の社会的意義は大きいと思いますが、同時に国家責任を問うことも大切なのだと思います。その関係については本著では述べられていませんでしたが。2018/11/30

ACTIVE GALACTIC

1
サークル同期の友人が著者の一人なので読んだ。福祉国家が財政難によって行き詰まり、リーマンショックによって新古典派経済学の破綻が見えた今、政府でも営利企業でもない例えば協同組合や共済といった共同体の価値が再発見されつつあるという立ち位置から、その様々な側面に視野を当てた本。リーマンショックを小泉改革や自由主義経済の行き詰まりとみる視点には現在のGDPや株価から見ても説得力を感じないが、障碍や能力差といった垣根を越え、社会的に排除される人間を可能な限り減らし包摂していこうという思想には共感する。2013/11/11

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