式子内親王私抄―清冽・ほのかな美の世界

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式子内親王私抄―清冽・ほのかな美の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 259,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623060504
  • NDC分類 911.142
  • Cコード C3021

内容説明

新古今和歌集の代表的な女流歌人として知られ、優れた多くの歌を遺した式子内親王。艶麗でありながら清楚閑寂な歌風で、清冽でほのかな美の世界をつくりあげた。その式子に古今東西の女流歌人の研究で知られる著者が迫る、珠玉の式子内親王論。

目次

第1章 式子内親王小伝
第2章 式子内親王、その歌の魅力
第3章 閉ざされた世界、孤絶
第4章 「ほのか」な世界
第5章 うたたね
第6章 夢の歌人としての式子内親王
第7章 「忍ぶ恋」の歌
第8章 抒情詩としての和歌―和歌雑感
第9章 言語芸術としての『新古今集』

著者等紹介

沓掛良彦[クツカケヨシヒコ]
1941年生まれ。早稲田大学露文科卒業。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。現在、中国・福州大学客員教授、東京外国語大学名誉教授。狂詩・戯文作者。戯号・枯骨閑人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夜間飛行

189
孤独な皇女へのロマンチックな讃美には些か引いてしまったが、ほのか・うたたね・夢に着目した鑑賞はたいへん参考になる。《ほととぎすその神山の旅まくらほのかたらひし空ぞ忘れぬ》…「ほ・そ」の静かな反復と「旅・かたらひ」の強い響きが胸を打つ。本歌は《をち返りえぞ忍ばれぬほととぎすほのかたらひし宿の垣根に》(花散里巻の源氏の歌)だそうだ。本歌に比べて、式子の歌では、ほととぎすと語り合うような印象を残す(これは久保田淳も指摘)。恋の風情を残しながら異類と交感する詠みぶりから、孤独に生きた女流歌人の歌の大きさを感じた。2021/10/12

ヴェネツィア

187
歴史上のすべての歌人の中で最も強く魅かれるのが式子内親王と藤原定家の二人だ。他にも人麻呂、和泉式部、西行など挙げていけばきりがないのだが、やはりこの二人は別格だ。式子内親王が歌道の上で俊成、定家の御子左家と深い繋がりを持っていたことは、彼女にとって、そして私たち後世の読者にとって大きな幸せであった。定家との間柄を愛人関係とする説もあるようだが、私はやはり著者のいう定家から式子内親王への強い敬愛ととりたい。彼女の残した歌はすべてが秀歌だが、あえて1首。「花は散りその色となくながむればむなしき空に春雨ぞふる」2015/01/22

双海(ふたみ)

9
王朝女流文学の掉尾を飾る、痛ましいまでに美しい歌たち。それは落日の輝きにも似た光芒を今なお放っている。新古今和歌集の代表的な女流歌人として知られ、優れた多くの歌を遺した式子内親王。艶麗でありながら清楚閑寂な歌風で、清冽でほのかな美の世界をつくりあげた。その式子に古今東西の女流歌人の研究で知られる著者が迫る、珠玉の式子内親王論。2023/09/24

kinaba

4
☆ 西洋の古典詩の専門家がいわば余技として語る式子内親王と新古今の世界。読むまでほぼ彼女の歌を知らなかったので、識者の注目点を軸に多々知れてよかった。ほのかよりも清冽を強く感じます。清流のようにスッと通る凝縮された言葉の速度。「うたたねの秋」の凄さは、他の歌で"うたたね"の周りにまとわりつく言葉がうたたねを引きずっていた緩やかさを"の"の一文字に凜と締めたことだと感じるし、「はじめなき夢」、おわりなき、のような凡に八百年間ついぞ落ちなかった、彼女だけが見せる凍りついた諦観。2014/04/28

N.T

3
百人一首にも「玉の緒よ~」で取られている式子内親王。 斎院として賀茂神社に奉仕し、退下された後も身辺の諍いと病に悩まされながら自らを深く閉ざしながら歌を詠み続けた新古今時代の代表的女流歌人。 「ほのかにもあはれはかけよ思ひ草下葉にまがふ露ももらさじ」 「かへりこぬ昔をいまと思ひ寝の夢の枕ににほふ橘」 「見しことも見ぬ行く末もかりそめの枕に浮ぶまぼろしの中」 等々、どの歌からも本のサブタイトル通り、清冽・ほのかな美の世界が感じられる。2013/07/21

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