内容説明
本書では、従来型の非協力ゲームによる分析に代わり、より表現の自由度が高い新しいゲーム理論であるソーシャル・シチュエーション理論と安定集合アプローチを用いる。数量規制交渉や関税交渉、貿易自由化政策、経済統合の形成・拡大などの貿易政策をめぐる政策主体、民間主体の意思決定の問題に新たな光を当てて分析していく。
目次
序章 本書の目的と分析手法
第1章 ソーシャル・シチュエーション理論と安定集合
第2章 数量規制交渉―威嚇・報復措置と共同行動の意義
第3章 関税交渉―WTOにおける関税譲許規則の役割
第4章 貿易自由化ゲームにおける最小定常解
第5章 循環構造を持つ貿易自由化ゲームと先見安定性
第6章 ネットワーク経済統合の継続的拡大
第7章 ネットワーク経済統合の先見安定性
著者等紹介
中西訓嗣[ナカニシノリツグ]
1963年生まれ。1991年神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。経済学博士(神戸大学)。現在、神戸大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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