内容説明
イギリスでは伝統的に、一体性の高い中央官僚が政策助言者として時々の政権を支えてきたと言われる。だが近年、ニュー・パブリック・マネジメントの流れをくむ数々の改革、EUとの関係強化、地方への権限委譲など、公務をめぐる情況の変化は著しい。本書は、こうした公務の新たな進展を、幅広い観点から豊富な事例を交えて解説しており、イギリス行政の実像を理解するための格好の書となっている。
目次
序章 イギリス行政の「現代化」
第1章 公務の「衰退」と「現代化」
第2章 政策形成における公務員の役割
第3章 多層的官僚制と構造の複雑化
第4章 効率、コントロール、サービスの向上を目指した改革
第5章 説明責任、情報公開、開かれた政府
第6章 人とマネジメントの側面から見た公務
第7章 現代化したイギリスの公務
著者等紹介
バーナム,ジューン[バーナム,ジューン][Burnham,June]
研究者・コンサルタント。元ミドルセックス大学上級講師、LSE客員研究員。専門は、公務・公共政策、運輸政策
パイパー,ロバート[パイパー,ロバート][Pyper,Robert]
グラスゴー大学で修士号、レスター大学で博士号取得。グラスゴー大学、グラスゴー工科大学を経て、グラスゴー・カレドニア大学教授。専門は、イギリス政府、イギリス公務員制度など
稲継裕昭[イナツグヒロアキ]
早稲田大学政治経済学術院教授。京都大学法学部卒、京都大学博士(法学)。ロンドン大学政治経済学院(LSE)客員研究員、大阪市立大学法学部教授、同法学部長などを経て現職。専門は、行政学、人事行政学
浅尾久美子[アサオクミコ]
東京大学法学部卒、コロンビア大学公共政策大学院修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Moloko