内容説明
どこかにある別世界“夢の多島海”。その存亡をめぐって、人類の叡智をかけて戦った“守り手”たちがいた。一冊の地図がひきよせる運命をとほうもないスケールで描く、友情と冒険の物語!
著者等紹介
オーウェン,ジェームズ・A.[オーウェン,ジェームズA.] [Owen,James A.]
アメリカの作家、イラストレーター。コミックブック「スターチャイルド」のシリーズで人気を博したのち、「ドラゴンシップ・シリーズ」を発表
三辺律子[サンベリツコ]
東京生まれ。英米文学翻訳家。白百合女子大学大学院児童文化学科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瀧ながれ
23
敬愛する師が何者かに殺されたことを知ったジョンは、現場となった部屋で知り合ったジャックとチャールズとともに、紺色(インディゴ)のドラゴンが船首についた船で、異世界に旅立つ。ノーチラス号に乗ってネモ船長が登場したり、アヴァロンに上陸したり、ドラゴンとお茶を飲んだり、大事な指輪が渡されたり、見覚えがある単語がいくつも出てくる。と思っていると、ジョンとジャックなんていうありふれた名前の主が、じつは超ビッグネームだったことが最後に明かされて、本好きをニヤリとさせてくれる。2015/06/09
Norico
19
久々にがっつりした王道の異世界ファンタジーを読んだ、って気になりました。冒頭の先生のシーンから、選ばれた3人が出会って、謎の生き物に追われて船に乗る頃にはすっかり物語に入りこんで、ワクワクしちゃいます。しかし、3人ともやけにすんなり異世界に順応するなぁーと思ってたら…なるほどです。アナグマのタムラーさんがよかった。2017/02/01
Incisor
8
ファンタジーのおもてなしを存分に受け、満ち足りた気持ちでおいとまの時間を迎えたら、思いがけないおみやげを渡され、身に余るような幸せを感じられた読書だった。2021/05/13
りこ
7
ファンタジー好きにはたまらない世界観と、登場人物で設定だけでもワクワクします。個人的にはラストで明かされる、ジャックとバートの正体がツボでした。個人的にはジャックの書いた本は私のバイブルです♪2015/08/07
mayuri(Toli)
7
どこかにある別世界<夢の多島海>。その存亡をめぐり、人類の叡智を賭けて戦った「守り手」たちがいた。さあ、ドラゴン船に乗って未知の国へ! 若き日のトールキンが、ルイスが登場する壮大なスケールの物語第1巻。トールキンやルイスが冒険するだけでも胸躍るというのに、この設定は反則です。最初は一寸暗いお話が続くのですが、第二部あたりからどんどん面白くなっていきます。様々な神話伝説などといった物が幾重にも折り重なり、魅力的な世界観を醸し出しています。まさしくすべてのファンタジー・ファンのための一冊とも言えるでしょう。2013/07/01