内容説明
現代社会において大きな役割を果たしている「科学技術=工学」とはいかなる学問だろうか。本書は、イノベーション、サイエンス・コミュニケーション、技術者倫理、ユニバーサルデザイン等々、今日の科学技術をめぐる主要テーマを、文理融合によるアプローチから、第一人者たちがわかりやすく解説する。学生、研究者、現場のエンジニア必携の書。
目次
第1部 工学の歴史と理論(科学・技術から科学技術へ;工学はどのように生まれたか;イノベーションとは何か;安全学の現在)
第2部 工学と社会の新たな関係(科学技術と公共性―トランスサイエンス的状況の出現;科学知識の専門知と公共性;科学技術コミュニケーションとは?―実例を通して考える;医療をめぐる安全性―インフォームド・コンセントを中心に;エネルギー科学技術と社会の関係)
第3部 社会のための工学とは(自然に学ぶ粋なテクノロジー―地球環境からものつくりを考える;技術者倫理とユニバーサルデザイン;ライフサイクルアセスメントと社会的価値;社会の中の科学技術と日本―科学・技術・社会・価値)
第4部 科学技術をめぐる時事問題(気候変動をめぐる国際政治と日本;日本のエネルギー政策;省エネルギー建築の可能性と現実)
著者等紹介
中島秀人[ナカジマヒデト]
1956年東京生まれ。1985年東京大学大学院理学系研究科科学史科学基礎論専攻博士課程修了。学術博士(東京大学、1995年)。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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