内容説明
細川ガラシャ(一五六三~一六〇〇)。細川忠興正室。明智玉子は、実父光秀が起こした本能寺の変に際して山中に幽閉され、赦免された後にはキリスト教への信仰に目覚めてガラシャの洗礼名を受け、石田三成らが挙兵した際には人質となるのを避けるために自ら命を絶つという、劇的な生涯を送った。運命に翻弄されつつも信念を貫いた女性は、激動の戦国の世をどのように見たのだろうか。
目次
第1章 明智光秀の娘
第2章 織田信長の兄弟姉妹・子女の配置
第3章 信長と光秀・藤孝
第4章 本能寺の変とその後の明智氏・細川氏
第5章 忠興と玉子の婚姻
第6章 丹後時代の玉子と忠興
第7章 秀吉時代の玉子と忠興
第8章 天正末年から文禄初年の細川家
第9章 豊臣秀次事件の波紋
第10章 関ケ原合戦と玉子の最期
終章 苦難の中の花の一生
著者等紹介
田端泰子[タバタヤスコ]
1941年神戸市生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。京都大学文学博士。現在、京都橘大学学長。専攻は日本中世史・日本女性史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だい
16
絶世の美女といわれた細川玉の生涯が記されており、あまりにも有名な生い立ちからキリスト教徒としての自害に心が痛む思いです。 「散りぬべき 時、知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」 ガラシャよ永遠に。。 2025/06/28
フランソワーズ
3
日本中世氏、それも主に女性史を研究されている専門家田端泰子氏による細川ガラシャの評伝。単独での本が少ないため(小説は除く)、貴重。ただ、ガラシャ自身ではなく、その周辺(特に信長、織田家中)に関する論述の分量が過多な気がしました。2021/11/16
takao
2
ふむ2023/12/10
peace land
1
評伝という形の本を初めて読んだ気がする。 資料に基づいて客観的に描かれていて、好感が持てた。 戦国時代の女性の立場や役割がわかって、勉強になった。2016/03/30
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