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Minerva西洋史ライブラリー
近代フランスの歴史学と歴史家―クリオとナショナリズム

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  • サイズ A5判/ページ数 446,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623055326
  • NDC分類 201.2
  • Cコード C3322

内容説明

本書は、主に政争の具とされてきた歴史が、アカデミックな歴史学としていかにして成立したのか(科学化)、また、高等・中等教育の改革や歴史学講座新設に尽力した歴史家たちが、大学やグランド・ゼコール等の教育機関の歴史講座をどのように領有していったのか(制度化)、さらに、歴史教育がいかに国民形成に関与(国民化)し、第三共和政に支配の正当性を付与したのかを解明する。19世紀後半、フランス第三共和政前期に焦点を当てつつ、教育史や科学史の成果を取り入れ歴史を描いた知の社会史。国民形成への「ナショナル・ヒストリー」も含めて論じる。

目次

政治史から社会史へ
第1部 歴史学の科学化と制度化(一九世紀フランスの高等教育の実態;教育改革の序曲;フランス実証主義史学の成立;高等教育改革と歴史家)
第2部 世紀転換期フランスの方法論争(実証主義史学への挑戦;『アナール』の揺りかご)
第3部 歴史学の国民化(義務の共和国;クリオとエロイカ;ガリアの英雄とナショナル・アイデンティティ;ドレフュス事件と歴史家)
歴史学の現在

著者等紹介

渡辺和行[ワタナベカズユキ]
1952年岐阜県生まれ。1978年京都大学法学部卒業。1983年京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。現在、奈良女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Mikio Katayama

2
19世紀末に確立したフランス実証主義史学の流れを詳説。「愛は12世紀発明」のセニョボスの仕事を理解するために読み始めたが物凄く勉強になる。同じ時期の中世フランス文献学の成立とも当然密接な関わりを持つわけで。名著だと思うけれど、歴史学研究者の間ではどう評価さらているのだろう?2017/08/14

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