子どものリスクとレジリエンス―子どもの力を活かす援助

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子どものリスクとレジリエンス―子どもの力を活かす援助

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  • サイズ A5判/ページ数 576p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623054961
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C3036

内容説明

貧困、虐待、障害、学校不適応、非行、薬物乱用といった危機的な状況に置かれながらもたくましく生き抜く子どもたちに焦点を当て、彼らが自分自身の力―レジリエンス―を最大限に発揮するための新しい援助の枠組みと方策。

目次

子どもの生態学的環境―マルチシステムの視座
子どものリスクとレジリエンス
リスクと防御推進要因の分析方法―疫学から学ぶ
子どもへの不適切なかかわり―リスクと防御推進要因の視座
学校での不適応―生態学的相互作用発達の視座
障害のある幼少期の子どもの発達上の脆弱性
児童期と思春期におけるアルコールと薬物をめぐるリスクと防御推進要因
非行と行為障害をめぐるリスクと防御推進要因
思春期の性感染症予防
思春期の妊娠をめぐるリスクと防御推進要因―効果的な介入の基盤
子どものうつ―リスク要因の視座
青少年の自殺
子どものリスクとレジリエンス―エピデンスに基づく実践のモデルに向けて

著者等紹介

フレイザー,マーク・W.[フレイザー,マークW.][Fraser,Mark W.]
ノースカロライナ大学チャペルヒル校スクール・オブ・ソーシャルワーク、ニーズのある子どもたちに関する研究によりA・テイト特別功労教授。同大学院副研究科長。2008年、ソーシャルワーク・リサーチ協会より特別功労賞受賞。その他にも、調査研究および教育・養成の功績で多くの賞を受けている。とくに重点を置いている研究領域は、リスクとレジリエンス、子どもの行動、子どもと家族への諸サービス、調査研究方法論等

門永朋子[カドナガトモコ]
1973年生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程在籍。大阪市立大学大学院生活科学研究科人間福祉学専攻前期博士課程修了。専門領域は、子ども家庭福祉論(地域を基盤とした子育て支援体制と社会的養護の質的向上をめぐる課題に関する研究)。とりわけ、近年はリスクとレジリエンスに基づく支援のあり方に焦点を当てて取り組んでいる。また、国際福祉の観点から、アジアの子どもと女性の福祉問題にも関心をもつ

岩間伸之[イワマノブユキ]
1965年生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻博士課程後期修了。博士(社会福祉学)

山縣文治[ヤマガタフミハル]
1954年生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科教授。大阪市立大学大学院生活科学研究科生活福祉学専攻前期博士課程修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

28
子どもの様々なリスクに対して、子ども自身の力を生かす援助方法とは何かをレジリエンスをキーワードに論じられた本です。レジリエンスへの注目は、子どもにあるリスク対処能力にワーカーが信頼を寄せ働きかけます。同時に同じようなリスクを抱えていても、逆境を乗り越えられる子どもとそうでない子どもがおり、それはなぜなのかを考察されていました。人と環境の相互作用といわれていますが、社会の変革がないもとで子どもを社会に適応させるという視点ではこのレジリエンスへの注目もただの技術となるでしょう。いろいろと考えさせられました。2017/09/07

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