内容説明
マザーグースには、さまざまな謎が付きまとっています。それらを分類整理しながら「一種の謎解き」をしてみせましょう。イラストを豊富に用いた、マザーグースの魅力満載の一冊。
目次
1 どっちが本当?
2 どっちの史実か?
3 主人公はいったい誰なんだろう?
4 詞句(1)詞句の謎
5 詞句(2)どうして変わってしまったのか?
6 詞句(3)合体、混同、順番のずれ
7 作者は誰だ?
8 奇妙なイラスト
9 訳詩のミステリー
10 集成本にまつわるミステリー
著者等紹介
藤野紀男[フジノトシオ]
1940年横浜市生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。21年間に亘る会社勤めの後、教職に転進。中京女子大学教授、常葉学園大学教授、十文字学園女子大学教授などを歴任。日本イギリス児童文学会(前会長)、マザーグース学会(会長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
6
この前同じ作者のマザーグース選を読んだので。 とても興味深かったですが「この歌はこう思われているが実はこうである(こういう説もある)」という形をとっているので そこまで馴染みのない歌については「こう思われているが」の時点でへぇ~ってなっちゃうので意外性とまではいきにくかったです。 そもそもこんなモデルとされる人物がわかってたり解釈がちゃんとしてるのか、というところから驚き。馴染み深い(と思われる)イギリスとかの子供はどこまで理解して歌ってるんだろう。2019/08/30
なつき
3
マザー・グースに謡われている場所、人、事件の元ネタ研究。サラリと書いてあるので読みやすい。日本語訳と英文併記も嬉しい。2013/02/24
lovemys
2
題名に惹かれて借りてきましたが、思っていたものと少し違う感じ。マザーグースは好きだけど、ここまで色々考えて読まなくてもいいかな?と思った。色々なことが知れて楽しいけどね。挿絵もユニークなものが多く、笑ってしまった(笑)マザーグースは、こうやって歴史と絡めて読むものなのかー。マザーグースだけで楽しむのもいいと思うのだけれど。男の人が書いたな、という感じの本でした。2014/10/30
雀
1
★★★☆☆ クリスティやヴァン・ダインその他の翻訳ミステリでなんとなく馴染みがあったマザーグース。歴史上の実際の出来事と掛けてある歌も多いことは聞いてはいましたが、では具体的にはどんな出来事と掛けてあるのか、まとめて解説してある本は初めてでした。マザーグースは「太平の眠りを覚ます上喜撰たった4杯で夜も眠れず」が幕末のペリー来航と掛けてある歌だというように、ちょっと川柳や狂歌と似たところもあるのかも。図書館本。2017/04/18
しま
0
面白かった。マザーグースの奥深さというか空恐ろしい感じがヒシヒシと伝わって来る内容。底が見えない。マザーグースで育って来た人たちと同じように理解するのは到底無理なんでしょうけど、もっともっと知りたくなってしまう。そこがまたミステリー。2016/08/15
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