内容説明
マンガ、芸者、CMからイスラーム美術まで、国境を超えて媒介する芸術、芸術するメディア。あらゆる“文化”的つながりを解きほぐす。
目次
芸術・メディアのカルチュラル・スタディーズ
第1部 イメージを分析する(変容する日本イメージ―マンガのグローバル化がもたらすもの;桃太郎はいかにして「日本一」になったか―移りゆく日本昔話の英雄像;ゲイシャはいかにして文化となり得るか)
第2部 芸術は越境する(狂言の笑いをどう英訳するか―翻訳喜劇のさまざまな戦略;日本とイギリスのTV音楽番組革命―ビートルズ以前のポップス、その発展の岐路;イスラームにとって美とは何か―教義と美術)
第3部 メディアは人をつなぐ(欧米におけるCM表現様式の変化―ポストモダンの視点から;戦後日本における華僑および華人論―マスコミと研究者の論調を中心にみる;利息を禁止した宗教の智恵―おカネと資本について考察する)
著者等紹介
佐々木英昭[ササキヒデアキ]
1954年生まれ。1982年東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻修士課程修了。1992年博士(学術)号(東京大学)取得。現在、龍谷大学国際文化学部教授。主著に『「新しい女」の到来―平塚らいてうと漱石』(名古屋大学出版会、1994年、第一回比較文学会賞受賞)など
松居竜五[マツイリュウゴ]
1964年生まれ。1991年東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化専攻博士課程中退。1992年小泉八雲賞奨励賞(島根県松江市主催)受賞。現在、龍谷大学国際文化学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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