内容説明
世界的にみてユニークといわれる日本の総合商社。その起源を明治期の三井物産に求め、他の商社と比較することでその特徴を浮かび上がらせながら、三井物産が総合商社化していく過程を析出する。
目次
序
第1章 近世・近代勧業政策の連続性―「国産会所」方式の終焉をめぐって
第2章 三井物産の取扱商品非限定姿勢―コミッション・ビジネスの継承も含めて
第3章 三井物産草創期の海外店舗展開とその要員
第4章 「広業商会」の国産会所的性格
第5章 貿易商会の設立とその挫折―三井物産との比較も含めて
第6章 明治前期における益田孝の人的ネットワーク
第7章 大倉組商会と三井物産の比較考察―明治期を中心に
第8章 明治政府の日本商社統制・保護育成策
総括
著者等紹介
木山実[キヤマミノル]
1969年京都市生まれ。1993年同志社大学商学部卒業。1997年同志社大学大学院商学研究科博士後期課程中途退学。愛知大学経済学部専任講師。2001年関西学院大学商学部専任講師を経て、関西学院大学商学部准教授。専攻は日本経営史・経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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