出版社内容情報
米国で政治任用が多用される実態と、政府行政に与える影響について分析し、そのあり方に警鐘を鳴らす。
内容説明
アメリカにおいては、大統領に任用された多数の政治任用者が政府の中枢を占めている。大惨事となったハリケーン・カトリーナの際の対応など、政治任用が政府の政策遂行能力を下げている可能性についてはマスメディアや識者により指摘されてきたが、政治任用の実態を詳細に分析した研究はこれまで見あたらなかった。本書では、政治任用が多用されるメカニズムと政治任用が政府のパフォーマンスに与える影響について、豊富なデータと具体的な事例を用いて分析し、多用される政治任用に警鐘を鳴らす。2008年APSAハーバート・サイモン賞受賞図書、待望の刊行。
目次
第1章 「政治化」(Politicization)の理論と実際
第2章 近代公務員制度の特質と歴史
第3章 なぜ、いつ、どこで政治化が進められるのか
第4章 データで見る政治任用のパターン
第5章 定量分析で迫る政治任用の実態
第6章 パフォーマンスへの影響1―連邦危機管理庁のケース
第7章 パフォーマンスへの影響2―政府全体ではどうか?
第8章 政治任用の教訓から学ぶ
著者等紹介
ルイス,デイヴィッド・E.[ルイス,デイヴィッドE.][Lewis,David E.]
ヴァンダービルト大学教授。スタンフォード大学で博士号取得後、プリンストン大学助教などを経て、2008年7月より現職。研究対象は大統領職、行政府における政治、公共管理など。『大統領任命の政治学―政治任用の実態と行政への影響』により、アメリカ政治学会2008年ハーバート・サイモン賞を受賞
稲継裕昭[イナツグヒロアキ]
早稲田大学政治経済学術院教授。京都大学法学部卒、京都大学博士(法学)。大阪市立大学法学部教授、同法学部長などを経て現職。専門は、行政学、人事行政学
浅尾久美子[アサオクミコ]
人事院職員福祉局補償課長補佐。コロンビア大学公共政策大学院修士、東京大学法学部卒。学部時代に翻訳のトレーニングを受ける。平成11年人事院採用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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