内容説明
本書は、いまなお躍動する政体EUを、経済学、特に金融・財政政策の側面から論じる。ユーロ圏をEMU(経済通貨同盟)の枠組みから俯瞰的に見渡し、欧州中央銀行ならびにEU各国政府による金融・財政の面からのマクロ経済政策を理論的および実証的に分析する。
目次
第1部 経済通貨同盟の政治経済学(経済通貨同盟と欧州化;経済通貨同盟の政治経済的基盤)
第2部 EUでのマクロ経済運営(欧州中央銀行制度の独立性と金融政策;ユーロ導入後の欧州中央銀行による金融政策の評価;欧州中央銀行の金融政策と各国による財政政策との調和 ほか)
第3部 経済通貨同盟での残された課題(経済通貨同盟における労働市場改革と財政制約;ユーロ圏内での各国物価の乖離要因―ダイナミックOLSを用いた実証研究)
著者等紹介
高屋定美[タカヤサダヨシ]
1963京都市に生まれる。1986年神戸大学経済学部卒業。1991年神戸大学大学院経済学研究科単位取得退学。博士(経済学、神戸大学)。1991年近畿大学商経学部専任講師。1994年近畿大学商経学部助教授。2001年近畿大学商経学部教授。現在、関西大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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