出版社内容情報
イギリスは衰退したのか? 帝国の終焉、グローバリゼーション、教育、文化など様々な側面から、著明な学者・ジャーナリストが論争について語る。
内容説明
イギリスは衰退したのか?イメージとしての衰退と実際の経済発展とのギャップは何故生じたのか?ジェントルマン資本主義、帝国の終焉、グローバリゼイション、教育、文化など、さまざまな切り口から気鋭の研究者・ジャーナリストがイギリス衰退論争について語る。サッチャーの改革、ブレアの「第三の道」が持つ意味について、大きな示唆を与える一冊である。
目次
第1部 イギリスの衰退とは何か(イギリス衰退論の諸相;経済衰退を生んだジェントルマン文化―「文化的批判」のマーティン・ウィーナー;逃したチャンス/教養主義と帝国の弊害―軍事史家コレリ・バーネット;シティの短期主義に毒された三流国―反サッチャー主義の論客ウィル・ハットン;開発を推進しない国家―親ヨーロッパ派の論客デイヴィド・マーカンド;衰退論は世紀末の集団幻想である―偶然史観の歴史家ジョナサン・クラーク)
第2部 衰退論の分析(党派イデオロギーと国民の衰退;相対的衰退への制度的アプローチ;イギリスの衰退とヨーロッパ統合;グローバリゼイションとイギリスの衰退;帝国の終焉;結論―実体なのか、言説なのか)
著者等紹介
イングリッシュ,リチャード[イングリッシュ,リチャード][English,Richard]
ベルファーストのクイーンズ大学講師
ケニー,マイケル[ケニー,マイケル][Kenney,Michael]
シェフィールド大学政治学講師
川北稔[カワキタミノル]
1940年大阪市生まれ。1967年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、大阪大学名誉教授・京都産業大学客員教授。文学博士(大阪大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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