内容説明
東アジアの製造企業には、世界シェアが非常に高い産業が存在する。本書では、なぜその産業(製品)のシェアが高いのかについて、産業の発展過程、移転プロセス、競争・分業構造を検証し、既存の産業発展理論に代わる新たな枠組みを提起する。
目次
東アジア優位産業分析の課題と方法
第1部 日本モデル波及による革新(鉄鋼:日本モデルの波及と拡散;造船:大量建造システムの移転と変容―環黄海トライアングルの形成;自動車:グローバル競争優位の日韓と内需依存の中国)
第2部 対抗を通じた発展:日本モデルと中国モデル(二輪車:プロダクトサイクルと東アジア企業の競争力;自転車:製造工場集中の構造)
第3部 各国の棲み分けと競争優位構造(半導体:先進技術の選択的導入による棲み分け構造;デジタルスチルカメラ:中核企業の事業システムの戦略的マネジメント)
著者等紹介
塩地洋[シオジヒロミ]
1955年和歌山市に生まれる。京都大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。九州産業大学商学部講師等を経て、京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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