出版社内容情報
金融の基本を,現実の経済から題材をとり,各項目を見開きでわかりやすく解説しており,初学者が抵抗感無く読み始めることの出来る,理論と現実のギャップを埋める入門書である。
内容説明
金融論テキストの決定版!経済ニュースの「生きた」データを使い、金融を学ぶ全ての人に送る渾身の一冊。
目次
第1部 金融の制度(日本経済の循環:GDPと国富;金融システムの全体図:資金循環統計;金融取引と決済システム;金融機関:銀行、証券会社および保険会社;金融市場)
第2部 金融のミクロ理論(個人の貯蓄決定;個人の資産選択:ポートフォリオ理論;企業の投資決定;銀行の貸出行動)
第3部 金融のマクロ理論(45度線モデル;IS‐LMモデル:GDPと金利;AD‐ASモデル:GDP、金利および物価)
第4部 国内金融の政策:日本銀行(通貨;金融政策;金融調節)
第5部 金融の歴史(通貨と日本銀行の歴史;金融機関の歴史;金融経済の歴史)
著者等紹介
滝川好夫[タキガワヨシオ]
1953年兵庫県に生まれる。1978年神戸大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。1980‐82年アメリカ合衆国エール大学大学院。1993‐94年カナダブリティシュ・コロンビア大学客員研究員。現在、神戸大学大学院経済学研究科教授(金融経済論、金融機構論、金融論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Moloko
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説明が簡素で数式も少ないので、言葉で金融の仕組みを学ぶには丁度良い。コンパクトですらすらと読め、金融の制度や歴史、金融政策の是非なども書いてあって分かりやすい。ただ、数式の説明が若干簡略化されていて、この本の趣旨通りではあるが、計算式などもしっかり学びたい人は他の本の方が向いているかもしれない。2016/08/13
葉
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滝川先生の授業では,重要なトピックは日本経済の循環・金融システムの全体図・金融取引と決算システム・金融機関・金融市場・通貨についてである。個人的に興味があったのは、個人の資産選択と貯蓄決定・企業の投資決定である。サブプライム問題などにも触れられているので当時の最新のトピックスはある程度書かれている。ケインズ派のモデルについても述べられており、図示されている。2014/08/11