村田良平回想録〈上巻〉戦いに敗れし国に仕えて

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  • サイズ A5判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623050918
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3023

出版社内容情報

激動の時代・昭和を駆け抜けた外交官の自伝の上巻。第三高等学校・京都大学を経て外務省に入り,戦後外交の最前線で活躍した外交官が自らの経験を語り,戦後史の真実を描き出す。

内容説明

敗戦国、日本。多感な少年時代を暗転していく時代状況の中で過ごし、敗戦という現実を突きつけられた著者が、この国のために選んだ道は、外交官となることであった。戦後日本外交の最前線で活躍し、「時代」を担った人物が、戦後史の舞台裏を上下二巻で描き出し、新たな視座を提供する。

目次

第1章 幼少時代
第2章 中学、高校、大学時代
第3章 外務省かけ出しの頃
第4章 企画課の新設と米国との出会い
第5章 中東外交
第6章 経済局長・査察担当審議官
第7章 オーストリア大使・外務審議官

著者等紹介

村田良平[ムラタリョウヘイ]
1929年生まれ。1952年京都大学法学部卒業、外務省入省。条約局外務参事官、駐アラブ首長国連邦大使、中近東アフリカ局長、経済局長、駐オーストリア大使、外務事務次官、駐アメリカ合衆国大使、駐ドイツ連邦共和国大使を歴任。1994年退官、外務省顧問(~2000年)。1995年青山学院大学国際政治経済学部教授(~98年)。2000年日本財団特別顧問(~05年)。2008年民間外交推進協会常任副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yomihajime

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元外務次官村田良平氏の回想録。死去の数カ月前に日本の核兵器開発に関しての証言が取り上げられた。外務省の中にあっては保守的な立ち位置にあった人だということがわかるが、それを前面に出せなかった歯がゆさも伝わる。戦後の日本の彷徨と迷走故か。ドイツ語畑の外務官僚。ドイツの復興と日本の復興を比較しながら官僚人生を送って来たのだと思わせる。実務能力があったのか、幸運だったのか、外務次官のポストを手に入れるがそうしたことには枯淡。むしろ戦後の日本のあり方に懐疑と苦渋を持って見つめている。少し気の弱い人だったかも知れぬ。2013/06/09

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