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広瀬淡窓と咸宜園―ことごとく皆宜し

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  • サイズ A5判/ページ数 350,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623050550
  • NDC分類 121.57
  • Cコード C3021

出版社内容情報

幕末に全国的人気を得ていた私塾・咸宜園と、その創立者・広瀬淡窓が始めた月旦評方式の教育を鮮やかに描く。

内容説明

幕末期に日本最大の私塾として知られ、数千人にもおよぶ塾生を受け入れた、九州・豊後日田の咸宜園(かんぎえん)。その創立者広瀬淡窓の人と思想、月旦評方式の教育とはいかなるものだったのか。また、塾が大規模化したゆえに起こった、いさかいやいじめなどの問題に、淡窓がどのように対処したのか。すべての子供を一人残らず大切にすることを目指す、本当の教育の姿がここにある。

目次

第1章 天領日田を広瀬家
第2章 広瀬淡窓の思想と教育
第3章 教育者への道
第4章 咸宜園の登場
第5章 月旦評システムとその教育
第6章 自治主義の塾生活
第7章 官府の難
第8章 受益者負担主義の経営
第9章 広瀬淡窓とはどのような人間か

著者等紹介

海原徹[ウミハラトオル]
1936年山口県生まれ。京都大学卒、京都大学助教授、同大学教授を経て、1999年京都大学停年退官。現在、京都大学名誉教授。前京都学園大学学長。教育学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きさらぎ

2
天領日田の片田舎(失礼(笑))に、江戸時代後期から明治まで90年間の永きにわたって存続し、6000人の門下生を輩出したという咸宜園とその創設者広瀬淡窓についての本。淡窓の厳粛で暖かみのあるお人柄が伝わってきます。75歳で天寿を全うした淡窓は、永い教師生活の中で代官所から執拗な介入を受けますが、それに敢然と立ち向かった!というような壮士ではなく、成績表改竄したりしながら辟易して日記に愚痴を書き散らしたり、何とか塾を存続させようとした人でした。その人間らしい情熱、粘り強さに心惹かれます。2014/07/05

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