出版社内容情報
制度、手続の特徴から当事者たちの葛藤までを詳細なフィールドワークをもとに分析する。
内容説明
アメリカの児童虐待への対応を詳細に実地調査、分析。社会経済的背景まで視野に入れて問題を捉え、日本の現状と対比、その特徴や課題を明らかにする。福祉機関の機能、裁判手続、裁判所と行政の関係、弁護士の役割など児童虐待に関わる諸制度の改革や今後の家族政策のあり方への提言となる書。
目次
制度検証の課題と調査方法
第1部 児童虐待ケースへの対応(通報への対応・調査;一時保護と予審;公判による事実認定;処遇の決定;フォスター・ケア;再統合の支援;親権の終了;養子縁組・自立生活支援)
第2部 予防への取り組み(ケース対応と予防;地域レベルでの予防;社会経済的視点からの予防)
第3部 制度改革に向けて(アメリカの児童福祉と自由主義的家族観;子育ての公共性;制度改革の展望;アメリカの経験から学ぶもの)
著者等紹介
原田綾子[ハラダアヤコ]
1976年大阪市生まれ。2000年京都大学法学部卒業。2005年京都大学大学院法学研究科博士後期課程(法社会学専攻)。研究指導認定退学。2007年京都大学博士(法学)。現在、日本学術振興会特別研究員(東京大学社会科学研究所)。2003年10月‐2004年3月ミシガン大学ロースクール客員研究員。2008年2月よりハーバード大学ロースクール客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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