内容説明
「ソーシャルワークのアドボカシー」とは、ソーシャルワーカーがクライエントの権利侵害に対して行う支援活動と技術である。だが、どのような目標意図をもち、働きかけを誰と共にいかに行うかは、ソーシャルワーカー自らをも含む、クライエントの環境への認識、すなわち「環境アセスメント」に基づかなければならない。本書は20年にわたるHIV/AIDS領域におけるソーシャルワーク実践と丹念な調査から、深い洞察に基づいて導き出された著者渾身の稀少な研究報告である。
目次
第1章 「人と環境」とアドボカシーの構造(「人と環境」の課題;アドボカシーの構造分析)
第2章 HIV/AIDSソーシャルワーク―アドボカシーの視点から見た実践経過と調査結果(HIV医療と生活支援の実際;アメリカのソーシャルワークの歴史と課題;日本のソーシャルワーク実践の経過;調査結果から見たアドボカシーの援助技術としての位置づけ)
第3章 社会福祉施設サービス利用に関する調査(研究背景と先行研究;目的と方法;調査結果;考察;結論)
第4章 ソーシャルワーカーのいる位置とアドボカシー(HIV/AIDSソーシャルワークにおけるアドボカシーの構造;ソーシャルワークとしてのアドボカシーと環境アセスメント)
著者等紹介
小西加保留[コニシカホル]
1950年和歌山県生まれ。1975年関西学院大学大学院社会学研究科修士課程修了。関西学院大学社会学部教授、博士(社会福祉学)。専門は保健医療分野におけるソーシャルワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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