内容説明
生活問題としての社会福祉を、生活経済学的な視点でとらえる。そのため家計調査から、低所得者世帯などの「社会的弱者」世帯の現状と問題点を読み解く。そして市場原理に基づく競争・成長優先の経済政策が、格差の拡大、必要からの乖離、社会的排除を引起こしている点を明らかにする。
目次
第1部 生活経済の視点(生活経済の理論;家計構造の分析視角;家計の金融化と消費者信用)
第2部 生活経済からみる福祉(勤労者世帯の家計構造の変化;低所得世帯と生活保護世帯の家計;母子世帯の家計と福祉;障害者世帯の家計と福祉;高齢者世帯の家計と福祉;格差社会における生活問題と今後の課題)
著者等紹介
馬場康彦[ババヤスヒコ]
1952年岐阜市に生まれる。1979年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。社会学博士。明星大学人文学部人間社会学科教授。専攻は生活経済学、社会福祉(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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