内容説明
20世紀末から情報・人・モノ・資本が容易に国境を越え、頻繁に移動するにともなって、文化や生活様式に複雑な変化が生じるようになってきた。いわゆる経済の「グローバル化」である。本書は、資本主義の本性に根ざすこの現象を、歴史的、包括的に論じる。単純な二分法で批判したり擁護したりするのではなく、グローバル資本主義に固有な問題点を是正しつつ、いかに共生するか、その可能性を明快に語る。論理と問題提起の書。
目次
第1章 グローバル資本主義
第2章 グローバル化と貧困、格差
第3章 国際資本移動と金融危機
第4章 自由貿易は実現しているか
第5章 グローバル化と地球環境
第6章 残された課題
著者等紹介
石見徹[イワミトオル]
1948年和歌山県生れ。1971年東京大学経済学部卒業。1977年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科教授。経済学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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