内容説明
古典派からケンブリッジ学派の創始者マーシャルへ、そしてマーシャルからその後継者世代に至る、ケインズ以前のマクロ経済分析の展開を跡付け、これまで十分に知られることのなかったミル、マーシャル、ピグー、ロバートソンらの理論構造と相互連関を解明する。
目次
第1部 貨幣理論(貨幣数量説と現金残高アプローチ―ミルからマーシャルへ;ケンブリッジ学派の貨幣理論)
第2部 景気理論(マーシャル以前のイギリスの景気理論;A.C.・ピグーの景気理論;セー法則再考;D.H.ロバートソンの景気理論;その他のケンブリッジ景気理論―ホートレーとラヴィントン)
第3部 利子論および物価問題(ケンブリッジ利子論の展開;マーシャルと物価問題;ケンブリッジ学派と政策問題)
著者等紹介
伊藤宣広[イトウノブヒロ]
1977年三重県に生まれる。2000年京都大学経済学部卒業。2005年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。2005年京都大学博士(経済学)。現在、立教大学経済学部助教。専攻、近代経済学史、現代経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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