内容説明
「クルマ社会」の成立は、移動の自由など、様々な恩恵を人々にもたらしたが、公害、公共交通の廃業など、様々な課題をも生み出した。本書はこの課題を乗り越えるために、新しい社会像としての「脱クルマ社会」を提案する。都市政策、道路政策などの観点から成功例、失敗例、現在の状況等を検討しつつ、「脱クルマ社会」に向けた交通政策のあるべき姿を模索する。補論にまとめられた近代日本の鉄道政策も必読。
目次
現代社会と交通政策
第1編 都市と交通政策(都市経済の変貌と都市交通・都市環境;都市政策の変遷と都市交通―大阪の交通と都市構造を中心に;世界都市ソウルの都市戦略と交通政策―清渓川復元事業とバス政策大転換を中心に)
第2編 道路と交通政策(転換期の現代社会と道路政策;道路公害と道路政策;道路公団の民営化問題)
第3編 脱クルマ社会と交通政策論の課題(現代社会における交通政策論の課題;非帰結主義的交通政策批判)
脱クルマ社会の交通政策理念―移動の自由(Liberty)から交通の自由(Freedom)へ
補論 歴史に見る交通政策転換論―鉄道政策の「建主改従」対「改主建従」
著者等紹介
西村弘[ニシムラヒロシ]
1953年兵庫県宝塚市生まれ。1980年京都大学経済学部卒業。1989年大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程単位取得退学。1991年大阪市立大学商学部講師、助教授(93年)、教授(2000年)。2001年大阪市立大学大学院経営学研究科教授。博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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