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Minerva現代経済学叢書
脱クルマ社会の交通政策―移動の自由から交通の自由へ

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623048526
  • NDC分類 681.1
  • Cコード C3333

内容説明

「クルマ社会」の成立は、移動の自由など、様々な恩恵を人々にもたらしたが、公害、公共交通の廃業など、様々な課題をも生み出した。本書はこの課題を乗り越えるために、新しい社会像としての「脱クルマ社会」を提案する。都市政策、道路政策などの観点から成功例、失敗例、現在の状況等を検討しつつ、「脱クルマ社会」に向けた交通政策のあるべき姿を模索する。補論にまとめられた近代日本の鉄道政策も必読。

目次

現代社会と交通政策
第1編 都市と交通政策(都市経済の変貌と都市交通・都市環境;都市政策の変遷と都市交通―大阪の交通と都市構造を中心に;世界都市ソウルの都市戦略と交通政策―清渓川復元事業とバス政策大転換を中心に)
第2編 道路と交通政策(転換期の現代社会と道路政策;道路公害と道路政策;道路公団の民営化問題)
第3編 脱クルマ社会と交通政策論の課題(現代社会における交通政策論の課題;非帰結主義的交通政策批判)
脱クルマ社会の交通政策理念―移動の自由(Liberty)から交通の自由(Freedom)へ
補論 歴史に見る交通政策転換論―鉄道政策の「建主改従」対「改主建従」

著者等紹介

西村弘[ニシムラヒロシ]
1953年兵庫県宝塚市生まれ。1980年京都大学経済学部卒業。1989年大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程単位取得退学。1991年大阪市立大学商学部講師、助教授(93年)、教授(2000年)。2001年大阪市立大学大学院経営学研究科教授。博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっと

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今いる職場の研究の一環として手に取った。多くの部分で示唆にとんだ、よい本だった。「交通」を、精神的・社会的な欲求の充足のための基礎(ポジティブな社会保障)ととらえ、「移動」とあえて峻別した言葉として新たに立ち上げ直した点に共感した(少しアクロバティックな気もするが)。しかしこれほど図書、論文を読み、理解し、我がものとしなければ一冊の本も書いてはいけないのか… 残念だが、自分にはまったくもって持ち得ない力である。勝手に採点【4点(ほぼ満足)/5点】2011/02/22

t80935

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クルマ社会は、移動における肉体的・社会的な束縛が最小となる自由を目指して容認されてきた。しかしながら、クルマ社会の進展は、多くの道路公害、公共交通の廃業などさまざまな課題をもたらしている。本書では、クルマ社会がもたらした課題について、大阪、ソウル、道路公害などの具体例を都市政策、道路政策の観点から検証する。脱クルマ社会の交通政策理念は、自己の生命・生活への配慮を他者とともに再解釈し、現在の社会的基本財の配分状況に再検討を迫る現実的政治空間へのアクセスをも保障することを目指すものである。2011/01/07

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