ふしぎだね！？知的障害のおともだち

原 仁【監修】

ミネルヴァ書房（2007/02発売）

• サイズ A4判／ページ数 55p／高さ 27cm
• 商品コード 9784623048519
• NDC分類 K378
• Cコード C0336

内容説明

この本は、知的障害について知らなかった人には知的障害とは何かを知ってもらい、近くに知的障害のあるおともだちがいるという人には、少しでもその人を理解してほしいとの願いから作られました。知的障害のあるおともだちの行動を通して、具体的にどんな障害なのかをしょうかいしています。

目次

第１章　どうしよう！？こんなとき（ゆうきくんの場合　合奏ができない；やまとくんの場合　泣いて人をたたいちゃう！；ようこさんの場合　ひとりだけおくれちゃう！；みきさんの場合　また、すねちゃった；たけしくんの場合　手をはなして行っちゃった！　ほか）
第２章　知的障害って何？（知的障害は知的な発達がおくれる障害；子どものころに見られる主な特徴；手助けのポイントを知ろう；知的障害のある人とつきあうには；知的障害のある人が勉強している場所　ほか）

著者等紹介

原仁［ハラヒトシ］
北海道生まれ。１９７６年３月、千葉大学医学部卒業後、小児科医および小児神経科医としての研修を受ける。１９８６年４月より、東京女子医科大学小児科講師、同年１０月より、国立精神神経センター精神保健研究所室長、１９９４年４月より、国立特殊教育総合研究所病弱教育研究部長を歴任した。２００２年１０月、社会福祉法人青い鳥横浜市中部地域療育センター所長就任。知的障害をはじめ、自閉症、注意欠陥多動性障害、学習障害、てんかんなどのある子どもの臨床を専門としている。２００６年１月、日本発達障害学会第５代会長就任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぱんにゃー]

【一歩一歩】　『手助けしようとして、いやがられたり失敗することもあります。そういうときは、その方法はいったんやめておきます』　エジソンではありませんが、失敗は失敗じゃない♪よね(＾ω＾)

2015/06/15

[つくよみ]

図書館本：障害の一種「知的障害」について、解りやすく解説した本。日本では、知的障害を明確に定義した法律が無いし、全世界で共通した定義も無い。それだけ、曖昧な部分を含んだ障害と言える。一般的には、知的な能力に明らかな遅れがあること。適応行動をとることに明らかな難しさが有ること。その障害が発達期に起こっていること。の３条件を揃えている事を目安に判定しているとの事。また、他の発達障害を伴う（もしくは他の発達障害が起因して、知的障害になっている）事も多い。個々の症状が千差万別なので、各々に合わせた対応が必要。

2013/11/10

[びすけっと]

2007年2月刊。やっと日常でも知的障害と使われるようになって良かったなと感じています。でもでも、「心のバリアフリー」はまだまだ進んでいない障害だと思います。p.48-49の手助けのポイント６点は、普段の職場や学校で大いに活用すべき事柄だと思います。これが普段から実践できたら･･･私はいい人だな(^_^;　越谷オサム「いとみち」の津軽メイド珈琲店のオーナー、従業員は６点がしっかり備わっているか、補い合っているのだと感じました。だから居心地がいいんだよ。あ、脱線してしまった。。。

2014/05/25

[糸遊]

知的障害の方とのコミュニケーションに悩んで一読。知的障害は、知的だけの障害じゃないんだ、様々なことに適応するのが難しいんだとわかった。人間誰しも苦手なことはあって、たまたまその人たちは、差が大きいだけだなと思ってる。また、これから自分が接するときに、選択肢を用意したり、「ちょっと」や「ちゃんと」のような抽象的な言葉ではなく、数字や例を示すことで、お互い良いコミュニケーションをとって仲良くなりたいな。

2017/07/18

[Natsuko]

大人も読める子供向けの本。専門知識習得の土台として読んだが、学校教育にも活用してほしい内容。説明が分かりやすく、優しさに溢れている。

2018/10/25