出版社内容情報
作家紹介をまじえつつ作品の面白さ・魅力・ユーモアをわかりやすく解説した絵本ガイド。一作品4ページ構成。図版多数収録。
内容説明
誰もがかつて読んだことのある、ぜひ読んでおきたい作品を厳選し、それぞれの魅力と面白さを紹介した英米児童文学の宝箱。『英米絵本のベストセラー40』の姉妹編。
目次
1 だれも知らない秘密の国(子どもの目線で『アリス』を読み解く―『不思議の国のアリス』;いつだって、プーがそこにいてくれる―『クマのプーさん』 ほか)
2 腕白の季節(子どもたちの魔法の王国―『砂の妖精』;ピーターとウェンディ、ダーリング氏とフック船長の意外な真実―『ピーター・パン』 ほか)
3 自然とともに(この心地よき魅惑のスローライフ―『たのしい川べ』;子どもたちの黄金の夏休み―『ツバメ号とアマゾン号』 ほか)
4 大切なものをさがしに行こう(ルーベンスの絵に恋して―『フランダースの犬』;「信じること」の物語―『お姫さまとゴブリンの物語』 ほか)
5 少女たちの明日(少女たちのバイブル―『若草物語』;ハツラツと人生を生きるには―『あしながおじさん』 ほか)
著者等紹介
成瀬俊一[ナルセシュンイチ]
青山学院女子短期大学講師
高田賢一[タカダケンイチ]
青山学院大学教授
灰島かり[ハイジマカリ]
翻訳家・白百合女子大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
21
5つの分類で40冊の児童文学を紹介。読んだ本が多かったのですが、作者の背景なども紹介されていてまた見方が変わりました。『 不思議の国のアリス / クマのプーさん / 風にのってきたメアリー・ポピンズ / 床下の小人たち / グリーン・ノウの子どもたち / トムは真夜中の庭で / オズのふしぎな魔法使い / エルマーのぼうけん / テラビアにかける橋 / 砂の妖精 / ピーター・パン / くまのパディントン / マチルダは小さな大天才 / トム・ソーヤーの冒険 / クローディアの秘密 →2021/05/21
シルク
11
「自身の英知と勇気で獲得した、自分だけの宝ものつまり秘密は、クローディアの個人性の象徴となる。これでクローディアは一国一城のあるじとなった。くもりのないセルフ・イメージを確立し、家へも学校へももどることができる。」(p.64)……わたくし、好きな児童文学のひとつがカニグスバーグの『クローディアの秘密』。それからフィリッパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』も外せない。この本は、それら児童文学の古典的名作に、惜しみない賛辞を贈る本。そして、大好きな作品を褒められてるのを読むのは、わたくしはとても心地よい(笑)2018/02/28
🫧
11
★★★英米児童文学のベストセラー40冊を、5つに分類して紹介した一冊。一冊につき4ページ、解説は大学の先生。本の写真、作者の背景つき。 *児童文学を読もうという人には良い指南書。ベストセラーというだけあって知っているものが多かったが、読んだ本は5冊!内容は知っていても原作を読んだことのないものが多いことがわかりました。少しずつ読んでいこうと思います。たのしみ。2015/12/10
北風
9
イギリス児童文学勉強中で、図書館で借りましたが、著者の感想や見解だと個人的すぎてちょっと物足りないかな? 参考になったのは、前の人が借りたであろう貸し出し伝票が挟まったままだったこと。最近は借りた時にレシートみたいに本のリスト出るから。文学ガイド、絵本の歴史、作品と理論、と参考になりそうな本が目白押し。今度はこちらの本を借りてこよう~2016/05/07
neimu
8
現在40代50代にとっては懐かしい本が並ぶ。仕事が忙しい合間に、暇になったひと時に読み返してみるのも楽しいかもしれない。もしかすると、我が子に限らず甥っ子姪っ子、孫にプレゼントしたくなる本もきっとあるはず。そして、かつてと異なる眼差しで物語の世界を読み直す事ができる。感慨も新たに。2009/08/11
-
- 和書
- 文化財と近代日本