内容説明
陸軍創始から終戦まで、近代軍隊と国民は戦争にどう関わったのか、その全容が語られる。
目次
日本の近代と陸軍墓地
第1部 墓碑から見つめる日本の軍隊、そして戦争(軍隊と兵士―さまざまな死の姿;陸軍墓地草創期の被葬者;西南戦争墓碑群がかたるもの;陸軍少将今井兼利の墓;戦争と貧乏徳利と)
第2部 一五年戦争と兵士の悲哀(死者の認識票と英連邦戦死者墓地;個人墓碑から忠霊塔へ;仮忠霊堂の建築位相)
資料 旧真田山陸軍墓地をめぐる活動と軍隊および戦争遺跡の保存
著者等紹介
小田康徳[オダヤスノリ]
1946年香川県出身。大阪電気通信大学工学部人間科学研究センター教授
横山篤夫[ヨコヤマアツオ]
1941年千葉県出身。関西大学非常勤講師
堀田暁生[ホッタアキオ]
1945年、大阪府生まれ。大阪市史編纂所長。関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得修了
西川寿勝[ニシカワトシカツ]
1965年大阪府出身。大阪府教育委員会文化財保護課考古学技師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2024/03/30
Jirgambi
2
真田山陸軍墓地を散歩した帰りに購入。「平時の軍隊と地域社会との関係」に関心があり、後世の人間からも関係が可視化出来る慰霊空間から見てみようか、と思った。埋葬者の経歴、墓石の形状、配列の他、ある種考古学的見地からの考察を含む。事実の収集に近く淡々とした内容だった。全体的だが非専門的。裏返せば、刊行当時はこの研究分野がまだ途上であり、事実の取り纏めでさえも価値ある作業だった、という事か。 現代は墓地が風化し、事情を知る遺族も減っている為、情報が得難い時期だ。個人的にも何か寄与出来ないか思った。2020/10/03
tnk
1
草創期の陸軍が、まだ死人のほぼ出ていない軍が8000坪以上の墓域をつくったことが印象深い。どんな未来を思い描いたのか。2018/11/28
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