内容説明
産業化・近代化がもたらした社会問題への解決の模索たる福祉化を、家族・地域社会や労働・雇用の変貌、貧困や不平等問題、社会保障政策の展開から把握するとともに、逆に福祉化がもたらす問題点を専門性、身体とジェンダー、障害認識、体制比較の視点から再照射していく。
目次
福祉化と社会変動―その社会学的構図
第1部 社会問題の変化と福祉化の展開(福祉化のなかの家族と地域社会;貧しさと豊かさの変質―貧困問題と時間問題;社会保障政策の展開と福祉国家体制の再編;ケインズ主義的福祉国家のシステム危機)
第2部 福祉化を問い直す方法と視点(専門職と専門性の変容―医療化と福祉化をめぐって;出生前診断は何を提起するのか;障害が語る近代秩序―健常者中心社会と医学モデル;中国における社会保障と“伝統文化”との相乗/相剋―急激な近代化・家族変動とその21世紀のゆくえ)
著者等紹介
藤村正之[フジムラマサユキ]
1957年生まれ。1986年筑波大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)(筑波大学、1998年)。上智大学総合人間科学部社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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