内容説明
「構造改革」のキーワードとして注目される「規制緩和」「規制撤廃」。1980年代以降、多方面で経済と国民生活に浸透しつつあるが、果してどのような影響を与えているのか。本書では、主要分野における規制緩和・撤廃がもたらしている重大な影響を、その効果、是非について、具体的な事例を中心に検証し、今後のあり方を探究している。
目次
序章 規制と競争の理論と政策―規制緩和から規制改革へ
第1章 テレコムビジネスにおける競争と規制―競争促進と公益性のジレンマ
第2章 金融・証券自由化と規制改革―アメリカン・スタンダード化の危険性
第3章 エネルギー産業における規制改革―公益事業の再構築
第4章 エアラインの規制緩和と国際戦略提携―激烈な競争からグローバルな寡占体制へ
第5章 自動車産業をめぐる新たな競争と規制―自動車リサイクル法制定の背景から
第6章 民営化と規制緩和の国際比較―郵便事業を中心に
終章 競争と規制の新しい枠組みをめざして―会社法改正と社会的規制
著者等紹介
上田慧[ウエダサトシ]
1947年生まれ。1970年小樽商科大学商学部卒業。大阪市立大学大学院経営学研究科博士後期課程満期退学、ミシガン州立大学(MSU)公益企業研究所客員研究員、大阪経済大学経営学部教授を経て、同志社大学商学部・商学研究科教授
桜井徹[サクライトオル]
1950年生まれ。1974年大阪市立大学経済学部卒業。日本大学大学院商学研究科博士後期課程満期退学。日本大学商学部・商学研究科教授 博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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