内容説明
つまずきを乗り越えて、私とあなたが成り立つまでの長い発達の道のりを三項関係を軸に分析し、解明する。重度自閉症から高機能自閉症まで、乳幼児期から青年期まで、長期的な視野で発達と教育についての見通しを与える。
目次
1章 どうしてやりとりができないのか?―三項関係の成り立ち
2章 どうしてことばが消えるのか?―折れ線現象
3章 どうしてことばが必要なのか?―「いま・ここ」にないものの表現
4章 どうして文字や機械が好きなのか?―認知のアンバランスとその利用
5章 どうしてこだわりを示すのか?―ルーチンづくりとルーチンくずし
6章 どうして会話が成り立たないのか?―過去や未来への視点合わせ
7章 どうして時間的見通しを持てないのか?―前頭葉機能障害仮説
8章 どうして人の心が読めないのか?―私・あなた・彼・彼女の視点
9章 私とあなたが成り立つまで―四段階発達モデルの提案
著者等紹介
熊谷高幸[クマガイタカユキ]
1947年愛知県の三河地方で生まれる。早稲田大学第一文学部で文学を学ぶが、卒業後、方向転換。法政大学夜間で2年間、東北大学大学院で4年間、心理学と障害児教育を学ぶ。福井大学教育地域科学部教授。専門は障害児心理学。特に、自閉症児の発達と教育について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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