出版社内容情報
日米中の資金循環の特徴と新動向を検証。
内容説明
90年代以降の国際資金循環の特徴は、「過剰な」国際資本移動である。東アジアの途上国では、過剰な資本流入により金融危機が発生し、アメリカからは、テロや会計不正などの諸事件により、国際資本が離れつつある。今まさに国際資金循環の構造に大変化がおきている。本書は、貯蓄と投資・資金循環、国際収支、資本移動などの最新の統計を基に、日米中の資金循環の特徴と新動向を把握し、今後の安定的国際資金循環の環境作りと、金融危機を回避する条件、対策を検討する。
目次
第1章 資金循環分析の理論体系
第2章 国際資金循環分析(実物取引)の理論モデル
第3章 国際資金循環(金融取引)分析の理論モデル
第4章 資金循環、国際収支及び国際資金フローに関する統計
第5章 中国の資金循環勘定の基本構造と問題点
第6章 日米の対外資金循環の変化―国際資金循環モデルによる実証分析
第7章 東アジアにおける国際資金循環の構図
第8章 中国の資金循環モデルによる財政・金融政策の考察―資金循環(実物取引)を中心とする計量分析の試み
第9章 中国の対外資金循環
著者等紹介
張南[チョウナン]
1953年北京生まれ。1989年京都大学経済研究所留学で来日。1993年立命館大学大学院博士課程修了、博士(経済学)首都経済貿易大学(中国)、北京大学(中国)、広島修道大学商学部助教授を経て、1997年より現職。北京大学金融証券研究センター特別研究員、中国人民銀行調査統計局特約研究員、コロンビア大学東アジア研究所客員研究員などを務める。現職、広島修道大学経済科学部教授(統計学と経済統計学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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