出版社内容情報
政党組織に関する独創的包括的一般理論。
内容説明
政治学や社会学にとって、政党は永遠のテーマの一つである。本書は、政党の本質は「組織」にあるという観点から、永らく忘れ去られていたオストロゴルスキーに始まり、ウェーバーを経てデュヴェルジェにいたる「古典的」政党研究の伝統を改めて蘇らせただけではなく、組織研究をめぐる最新の理論的成果を積極的に援用することにより、政党組織の動態力学についてのきわめて独創的で包括的な一般理論を打ち立てることに成功した。
目次
第1部 組織の秩序(組織のジレンマ;権力・インセンティヴ・参加;優越連合と組織の安定性)
第2部 組織の発展(制度化;対抗政党;政権政党;カリスマ政党;組織の秩序 類型論)
第3部 構造的条件(規模・組織の複雑性;組織と環境;政治の専門職化と官僚の専門職化)
第4部 組織の変容(環境からの挑戦とエリートの循環;政党と民主主義―変容と危機)
著者等紹介
村上信一郎[ムラカミシンイチロウ]
1948年神戸市生まれ。1982年神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。神戸市外国語大学外国語学部国際関係学科教授
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