出版社内容情報
歴史学の多岐にわたる課題を追究する。
内容説明
英米の第一線の歴史家が、E・H・カーの『歴史とは何か』の出版四〇周年を記念して、歴史学が経験した激動の四〇年をたどりながら、ジャンル別に歴史学の「いま」を提示する論集。一九六〇年代と七〇年代の花形から、いまでは社会のさまざまな側面の歴史に落ちついた社会史。逆にかつて危機に瀕していたが、視野の拡大、隣接諸学問からの摂取により、いまや活性化している政治史。ポストモダニズムやポストコロニアル研究の影響力によって、舞台の中央に躍り出た帝国史。儀式、文化、ジェンダーなど民衆の宗教心に関心を寄せて、最も根本的な変化を遂げた宗教史。女性の生活と経験を回復させた発展したジェンダー史。カーの『歴史とは何か』を読んだすべての人に「いま歴史とは何か」を伝える一書。
目次
第1章 プロローグ―『歴史とは何か』のいま
第2章 いま社会史とは何か
第3章 いま政治史とは何か
第4章 いま宗教史とは何か
第5章 いま文化史とは何か
第6章 いまジェンダー史とは何か
第7章 いま思想史とは何か
第8章 いま帝国史とは何か
第9章 エピローグ―いま歴史とは何か
著者等紹介
キャナダイン,デイヴィッド[キャナダイン,デイヴィッド][Cannadine,David]
ロンドン大学歴史研究所教授。コロンビア大学歴史学科長を経て、ロンドン大学歴史研究所所長としてイングランドに帰る
平田雅博[ヒラタマサヒロ]
1951年青森県生まれ。1983年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。青山学院大学文学部教授
岩井淳[イワイジュン]
1956年岐阜県生まれ。1990年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。静岡大学人文学部教授
菅原秀二[スガワラシュウジ]
1957年北海道生まれ。1988年北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。札幌学院大学人文学部教授
細川道久[ホソカワミチヒサ]
1959年岐阜県生まれ。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。鹿児島大学法文学部教授
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