内容説明
脱国、海外を駆け、同志社創立。明治の一大教育家、その人と声望。
目次
第1部 日本時代(時代、家庭環境、教育;新島の脱国の動機;海上の一年)
第2部 アメリカ時代(ボストン到着後の危機的時期;アメリカでの学生生活;岩倉使節団との出会いと新しい使命感のめばえ)
第3部 帰国後の新島(同志社「創立」とその存続・発展のための奮闘;ジェーンズと熊本バンドと同志社;欧化主義の時代と同志社の発展;晩年の新島)
新島の人と事業はどのように評価できるか
著者等紹介
太田雄三[オオタユウゾウ]
1943年生まれ。東京大学助手を経て、1974年からカナダのマッギル(McGill)大学で日本史を教える。マッギル大学史学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
叛逆のくりぃむ
9
新島襄に対して手厳しい評伝。演技や宣伝に秀で、如何に政治的に立ち回ったかを浮き彫りにする。策士、悪人と評されるのも宜なるかな。2016/10/19
ゆずこまめ
2
びっくりするくらいほめてもらえない新島襄・・・ここまで評価の低い伝記を書かれる人も珍しいのでは。何としてでも大学を作りたかった、その熱意をすごいと思うことにします。設立した同志社大が今でも健在でいい大学だから結果オーライということで。2012/01/03
marukuso
0
同志社関係者ではなく外部の人によって書かれているためもあるが本文中の新島に対する評価は低い。顕彰ではなく検証とあるように客観的にとらえ直そうとしている点は評価できる。新島像は裏表、本音と建前を巧に使い分ける人として描かれ、教育者としてよりも企業家的な人物として描かれている。面白かったのは内村鑑三や熊本バンドの教え子たち同時代人から酷評を受けつつもなお魅力的人物であったという所であった。2012/05/06
光太郎
0
面白かった2022/04/21