内容説明
グローバリゼーションのうねりの中で、北東アジアの開発が再び脚光を浴びつつある。本書はこの地域における開放・開発・地域国際協力の動向と可能性を、国際労働移動の諸側面に光をあてることを通じて検証する。ロシア・中国・日本の研究者による国際シンポジウムでの研究報告を母体に、新たな研究も取り入れて構成。また、地球規模で展開するマイグレーションが時代のキーワードとなっているなか、北東アジアの動向については、なおきわめて研究が乏しいという「ギャップ」を埋めたいという願いのもと編集された。
目次
第１部 開放と開発（中国東北地域とロシア極東地域の経済協力の現状；ロシア極東の開発と国際協力の展望；中国東北地域の開発と北東アジア；黒龍江省の対ロ経済交流および地域経済開発 ほか）
第２部 国境を越える人々（ロシア沿海地方における外国人労働力の利用；中国人のロシアへの流入―人口動態の文脈で；ロシアにおける中国人の同郷人組織とマイグレーション；改革開放時代の中国における国際人口移動 ほか）
著者等紹介
大津定美［オオツサダヨシ］
１９３８年北海道に生まれる。１９６９年京都大学大学院経済学研究科博士課程後期課程退学。大阪産業大学経済学部教授、神戸大学名誉教授。経済学博士。著書に、『現代ソ連の労働市場』日本評論社、１９８８年（サントリー学芸賞受賞）など
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- 和書
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