内容説明
地域経済・地域社会は、激しい市場競争の下でボーダレスな再編成が進み、地場産業の衰退や雇用の悪化などが連鎖的・複合的に進行している。しかし、様々な条件に適応しつつ、地域の個性確立や地域間の連携を行うなど、新たな試みも見出せる。本書は、各分野で実践的研究を進める執筆陣により、経済・地域社会のこうした実態を正確に把握し、多くの課題が関連しながら進展している現状を体系的に明示し分析する。
目次
地域経済への今日的アプローチ
第1部 地域産業の展開と労働・雇用問題(農業・農村の再生とネットワーク;地場産業の展開とネットワーク―伝統産業を中心に;中小企業のネットワーク生産システム ほか)
第2部 環境の再生とネットワーク(環境再生の地域ネットワーク―競争経済のなかの維持可能性;環境産業の集積とネットワーク;環境破壊の広域化と多角的ネットワーク ほか)
第3部 地域の再生と協働のネットワーク(国土計画と地域再生のネットワーク;都市再生とネットワーク;地方行財政の構造改革と住民自治 ほか)
地域における生活と労働のネットワーク―その基底を貫くもの
著者等紹介
仲村政文[ナカムラマサフミ]
1936年生まれ。九州大学経済学部卒業、九州大学大学院経済学研究科博士課程、鹿児島大学教授を経て、鹿児島大学名誉教授、経済学博士
蔦川正義[ツタガワマサヨシ]
1937年生まれ。埼玉大学文理学部卒業、九州大学産業労働研究所助手、佐賀大学教授を経て、佐賀大学名誉教授、放送大学佐賀学習センター所長(客員教授)
伊東維年[イトウツナトシ]
1945年生まれ。佐賀大学文理学部卒業、九州大学大学院経済学研究科博士課程を経て、熊本学園大学経済学部教授。博士(経済学)
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