内容説明
私はすべての決定権を現場「サイト」に委ねる!国際的「美術家」のスリリングな自己検証の書。
目次
第1章 「かたちなきかたち」を生み出す複数の力―サイト・スペシフィック・ワーク(ヴィジュアル・テロリズム―トロント・プロジェクト;ニューヨーク、廃墟の島の現在形―プロジェクト・オン・ルーズヴェルト・アイランド)
第2章 作品よりも制作がどう転がっていくのか―チェーン・リアクションによるワーク・イン・プログレス(成長するプロジェクト―アルクマー・プロジェクト;コールマイン・プロジェクト―あるいはワーク・イン・プログレス・プロジェクト)
第3章 公共の場で、きわめて個人的な表現をすること―無許可と無名性について(ニューヨークのゲリラ的ストリート・アート―ニューヨークのアート・ムーヴメント;無許可と無名性の狭間で―ゲリラ的プロジェクト・ワーク;都市のパラサイト―ファヴェーラ、ハウスレスハウスなど)
第4章 普通でありながら普通ではなく社会に潜行していくこと―アートレスなアクティヴィストへ(マイノリティとしての現代美術―コミュニティの新しい触媒;川俣正・代表的プロジェクト解説)
著者等紹介
川俣正[カワマタタダシ]
1953年生まれ。東京芸術大学美術研究科博士課程満期退学。学生時代から数々の個展、グループ展を行う。’82年ベニスビエンナーレ参加後、奨学金を得てニューヨークに滞在。その後、各国のアーティスト・イン・レジデンスに滞在しながら現地制作を行う。’87年ドクメンタ(カッセル)、サンパウロ・ビエンナーレ、’97年ミュンスター彫刻プロジェクト、’98年ヒドリー・ビエンナーレなど多くの国際展に参加。プロジェクト主導の現地制作を主とする作品制作で海外、特にヨーロッパでコンスタントに発表している。多くの作品は、一時的な仮説設置のため、プロジェクトのプラン、模型などが国内外の美術館にコレクションされている。2000年日本文化芸術振興賞受賞。現在、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授
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