出版社内容情報
最新の研究成果を網羅した本邦初の概説書。
内容説明
本書は、最新の研究成果をふんだんに織り込みながらも、豊富な史料・コラム・図版の収録によって初学者にも分かりやすい工夫を凝らし、ヨーロッパ法の歴史的発展過程をたんねんに叙述した、本邦初の概説書である。
目次
1 ヨーロッパ古代の法と社会(ローマ市民法の世界;古典期ローマ法曹と法学)
2 ヨーロッパ中世の法と社会(フランク王国の時代;封建社会 ほか)
3 ヨーロッパ近世の法と社会(ローマ法の継受;近代の胎動)
4 ヨーロッパ近・現代の法と社会(歴史法学派;パンデクテン法学と私法実証主義 ほか)
著者等紹介
勝田有恒[カツタアリツネ]
1931年熊本に生まれる。1960年一橋大学大学院法学研究科修了。現在、一橋大学名誉教授、駿河台大学法学部教授
森征一[モリセイイチ]
1943年室蘭市に生まれる。1967年慶応義塾大学法学部法律学科卒業。現在、慶応義塾大学法学部教授
山内進[ヤマウチススム]
1949年小樽市に生まれる。1972年一橋大学法学部卒業。現在、一橋大学大学院法学研究科教授、法学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
34
8
読み通せる、教科書。2017/01/10
ジャケット君
3
良い教科書。近代の法制史といってもそれは西洋の法制史を閲覧すること他ならない。有斐閣アルマの法思想史より詳細で、古代から中世の国制、支配制度、ゲルマン法、ローマ法の叙述がなされている。法と実効的な支配、人的関係がなされている。本棚に置いておきたい教科書だ2025/01/25
あくび虫
3
みんな難しいこと考えてるんだな、と感心しながら読んでました(笑)かなり分かりやすい本だと思います。ーーローマ法の存在感が尋常じゃないです。というか、ひとつの完成品である点に驚き。技術の発展度合いを、人間の優越に照らすような感覚ってあるけれど、結局そんな文明文化は装飾品で、人間そのものは良くも悪くも変化しないのかもしれません。何に気がつき、何に心を傾けるかの違いだけなのだとすれば、ローマ人はまさしく法の民ですね。2017/01/08
こずえ
0
あまり余計なことかいてないので西洋法制史の教科書として最適だとおもう。
(天才)ネカマ
0
かなり詳しい本。2014/07/14