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桃太郎の運命

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623040421
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0095

内容説明

知名度ナンバー・ワンである桃太郎が、100年以上におよぶ歴史の中で、実に複雑な様変わりを見せてきた。本書では、この愛すべき民話の主人公が、その時々の政治的・社会的・文化的な変化と共に振子のように揺れ続けてきた、その変遷の諸相を探る。

目次

第1章 皇国の子・桃太郎(創世記の桃太郎ばなし;尾崎紅葉の『鬼桃太郎』 ほか)
第2章 童心の子・桃太郎(「赤い鳥」時代の幕あけ;童心主義の主張 ほか)
第3章 階級の子・桃太郎(プロレタリア児童文学の勃興;プロレタリア児童文学の功罪 ほか)
第4章 侵略の子・桃太郎(軍国主義下の児童文学;児童文学の復興現象 ほか)
第5章 民衆の子・桃太郎(戦犯・桃太郎へのみそぎ;奈街三郎の「ただの桃太郎」 ほか)

著者等紹介

鳥越信[トリゴエシン]
1929年兵庫県生まれ。児童文学研究者。早稲田大学卒業。岩波書店勤務、早稲田大学教授、大阪国際児童文学館総括専門員を経て、現在、聖和大学大学院教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ris3901

3
ざざっと。巻末の「子供のための桃太郎ばなし一覧」年表が力作。2021/04/21

らゆ

3
伝承という不安定な物語である『桃太郎』が、時代とともに移り変わっていく様子がわかりやすく紹介されていて、読みやすかったです。引用も多く、いくつもの『桃太郎』を一度に読むことができるので、読み応えがありました。伝承から「再創造」されたのが、現在広く知られている『桃太郎』であるというのも興味深かったです。2010/07/29

takao

2
桃太郎像の変遷2023/06/23

たくのみ

1
昔話が、時代と読み手によって大きく変わり、結論まで変えてしまうことも多い。桃太郎はプロットは変えにくいが、戦前と戦後で大きく違うこと、現代では、マンガとして多くの派生作品があるのがわかった。労作の年表に小山ゆうのマンガがないのはあえてかな。2012/06/18

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