出版社内容情報
オーストリア学派生成経済学版ウィーン物語。
内容説明
わが国におけるオーストラリア学派研究の第一人者である著者が、ウィーンに開花・形成されたオーストリア学派の成立過程を、メンガー三兄弟を中心に、その他ウェーバー、クニース、ミーゼス、シュンペーター、ベーム=バヴェルク等を配して、そのバックグラウンドをも含めて、様々な角度から照射する経済学版ウィーン物語。これはまた、現代思想の源流としてのウィーンに迫る試みでもある。
目次
第1部 メンガー三兄弟(時代;マックスの自由主義;カールのジャーナリズム経験;『経済原理』の成立;カール対アントン―制度の自生的形成と勢力関係;カール・メンガーと歴史学派―方法論争からマックス・ウェーバーへ)
第2部 継承と再生(ハイデルベルクの経済学―カール・クニースの講義;ベーム=バヴェルクによる資本理論の開拓;ミーゼスによる自由主義の純化;シュンペーターと社会進化論)
補遺(オーストリア経済思想史研究の課題と方法;オーストリアの商科大学;20世紀経済思想の源流ウィーン)
著者等紹介
八木紀一郎[ヤギキイチロウ]
1947年福岡県に生まれる。1971年東京大学文学部卒業。1978年名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1981年岡山大学経済学部助教授。現在、京都大学大学院経済学研究科教授
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