出版社内容情報
歴史的転換期にある経営組織の変革の課題を提起す
内容説明
本書は、経営組織の多面的構造を明らかにしつつその成立・発展・現状を資本・組織の論理と人間性・民主主義の論理との対抗関係において分析・把握する。官僚制、ガバナンス、組織間関係、経営戦略、国際化、組織文化、情報化、CSRなどの主要問題を解明することによって、現代経営組織の存在の正当性を問うと同時に、組織と人間の共生の条件を問題提起する意欲的労作。
目次
組織の概念と研究視角―組織構造と組織変革
第1部 経営組織の歴史と論理(経営組織と官僚制―ヴェーバー官僚制組織における支配の構造;経営組織における効率性と人間性―労働の復権と企業の社会的責任(CSR)
経営組織における権力と民主主義―管理の正当性と企業統治
経営組織における環境と戦略―オーソドックスな経営戦略論と新しい諸潮流)
第2部 現代経営組織の基本問題(企業の社会性と組織間関係―政府・民間・非営利のセクター間関係の分析視座;国際化と経営組織―日本企業における国際化の影響;日本の経営組織と行動理念―日本型経営と人間の尊厳の思想;現代情報化と経営組織の変容―ネットワークの経済における分業形態)
経営組織の変革と企業の社会的責任―人間の尊厳、労働の復権、民主主義の実現に向けて
著者等紹介
稲村毅[イナムラツヨシ]
1941年生まれ。1963年富山大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科を経て、神戸学院大学経営学部教授(経済学博士)
百田義治[ヒャクタヨシハル]
1949年生まれ。1971年同志社大学商学部卒業。同志社大学大学院商学研究科を経て、駒沢大学経済学部教授
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