社会福祉研究選書 社会福祉内発的発展論―これからの社会福祉原論

高田 真治【著】

ミネルヴァ書房（2003/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 265p／高さ 22cm
• 商品コード 9784623038800
• NDC分類 369
• Cコード C3336

出版社内容情報

【内容】
政治・経済・文化等、外部の影響を受けて変化してきた社会福祉。21世紀の社会福祉は、生活者である住民による、内発的な変革や文化形成が必要になる。本書はその萌芽を探り、成長させ、促進させる原理を検討する。

【目次】
序　これからの社会福祉を考える
　Ⅰ　社会福祉における内発的発展の萌芽
　　　――社会福祉の展開
１　社会福祉政策と社会福祉実践
　　――20世紀社会福祉の総括
２　高齢者福祉と地域計画
　　――社会福祉改革における政策の主流
３　障害者福祉とバリアフリー
　　――常態化と法的措置
４　地域福祉と行政機能
　　――大震災と住民生活
５　コミュニティ形成とマクロ実践
　　――21世紀社会福祉の内発的発展
　Ⅱ　社会福祉における内発的発展の展望
　　　――社会福祉の原理
６　社会福祉の思想――関係論への転換
７　社会福祉の方法――計画による変革
８　社会福祉の価値――共生への道程
９　社会福祉の創発――新たな公共性
10　社会福祉の実理――オイコスの考現

目次

これからの社会福祉を考える
第１部　社会福祉における内発的発展の萌芽―社会福祉の展開（社会福祉政策と社会福祉実践―２０世紀社会福祉の総括；高齢者福祉と地域福祉計画―社会福祉改革における政策の主流；障害者福祉とバリアフリー―常態化と法的措置；地域福祉と行政機能―大震災と住民生活　ほか）
第２部　社会福祉における内発的発展の展望―社会福祉の原理（社会福祉の思想―関係論への転換；社会福祉の方法―計画による変革；社会福祉の価値―共生への道程；社会福祉の創発―新たな公共性　ほか）

著者等紹介

高田真治［タカタシンジ］
１９４２年生まれ。１９７４年関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了。現在、関西学院大学社会学部教授。社会学博士
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感想・レビュー

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[ゆう。]

2003年初版。社会福祉基礎構造改革のなかで自立・自助の社会福祉へと変化し、規制緩和と市場化がすすめられている中で、これまでの社会福祉は官僚的公共性の強いものであり限界性があると指摘します。しかし、構造改革の方向性では問題があるという認識であり、これからの社会福祉は市民レベルでの公共性を確立し、共生概念を大切にした内発的発展に基づいた社会福祉でなければならないとしています。一人ひとりの生活問題から出発し、その地域生活を大切にした社会福祉は大切だと思います。しかし国家責任が曖昧なところは疑問もわきました。

2017/06/24