出版社内容情報
【内容】
ものと人にとりかこまれ、ことばのやりとりのなかに赤ちゃんは生まれ出ます。ゼロの状態から模倣が生まれ、模倣から共同の表象、自己独自の物語世界へと発達する様相を幅広い考察からつむぎだします。
『意味から言葉へ―物語の生まれるまえに』(ISBN4-623-02580-2 本体2800円)の姉妹書。
【目次】
プロローグ
1 記憶ということ
2 模倣と表象
3 鏡像と身体
4 表象世界のかたち
エピローグ
内容説明
ものと人にとりかこまれ、ことばのやりとりのただなかに赤ちゃんは生まれ出る。ゼロの状態から模倣が生まれ、模倣から共同の表象、自己独自の物語世界へと発達していく赤ちゃんの発達の様相、身体に刻み込まれた生得性と刻み込まれていく記憶と培われていく知能の相関、そこに貫かれる自ずからなる私世界のパースペクティブ性を描き出す。
目次
第1章 記憶ということ(物語とその舞台;記憶を失うということ ほか)
第2章 模倣と表象(模倣行動の発達;行動とその意図 ほか)
第3章 鏡像と身体(鏡の謎;他者の鏡像と自分の鏡像 ほか)
第4章 表象世界のかたち(対象概念として語られてきた表象の発達;大地の表象 ほか)
著者等紹介
浜田寿美男[ハマダスミオ]
1947年生まれ。1976年京都大学大学院博士課程修了。現在、花園大学社会福祉学部教員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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my
0
心理学的に身体と表象にアプローチした本。ピアジェやワロンの実験を例に、視覚の問題に迫っている。語り口が穏やかで読みやすい。2012/04/17
ゆ
0
パースペクティブ性をキーワードに、身体に根ざした表象論を展開した本。パースペクティブを足がかりとすることで色んな理論について新しい見方ができるのが面白かったし、"身体"の重要視や重ね合わせとしての模倣、人と人の間の相互作用などは、ジェンドリンのフォーカシングなんかを考える上でも役に立つんじゃないかなあとぼんやり考えながら読んでいた。表象というテーマもあってやや哲学的でついていきづらいところもあり、流し読みの部分も多々あった。2025/04/09
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